12年前に、子供が小中学生になった頃、思い切って仕事を離れてから13年ぶりに病棟看護師に復活しました。
週末に2交代勤務を始めて数か月後に、首の痛みと左腕全体のシビレ・痛みを感じ、整形外科に受診して、頚椎症と診断される。
シビレはかなり酷く、夜も眠りにくい状態。
上司の配慮で一か月休職させてもらえました。
しかし、体力勝負の職場だったので、結局退職しました。
その時の体験を少しお話します。
頚椎症(けいついしょう)で・痛みが出てから改善するまで
病棟では、患者さんの移動の介助が多く、お風呂の介助も、普通のお風呂から、寝たきりの人の全介助まで、様々だった。
週3日は、全介助のお風呂の係になる。
昔から、現場は人手不足が当たり前だったが、13年経過していても、その状況は変わっていない。
私も、夜勤をしてもらいたいと、入植前から看護部長に言われていた。
それで、半年を過ぎてから、週末に夜勤(16時間勤務)を時々するようになった。
正社員になってからも、子育て家事すべてと学校の役員も断れなかった。
休日のほとんどは、子供の行事や役員の仕事で終わる。
週末も夜勤明けで寝て終わっていた。
そして、正社員になって8カ月過ぎたころ
急に左腕全体の痛みとしびれ、首の異常な痛みが現れた。
特にしびれは腕の重さで引っ張られる感かくで、重怠い痛みがあった。
特に顔を上に向けると痛みが悪化する。
近所のMRIを持っている整形外科医院(日本整形外科学会脊椎脊髄病認定医)に受診した。
検査すると、頚椎症・神経根症(頚椎第6~7)と診断。
頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
首の神経の枝が圧迫され、痛みや痺れが出る病気です。
骨の変形などの加齢変性によるもので、左右片方のどちらかに症状がでることが多い。
*頚椎症は2つのタイプに分かれる。
頚椎症…①頚椎症性神経根症(神経の枝分かれが圧迫)
…②頚椎症性脊髄庄(神経の束が圧迫される)
ちなみに、レントゲンやCT・MRIなどの検査で異常があっても、無症状な人もいらっしゃるようです。
その人の状態にもよりますが、痛み止めと安静で、数週間~数か月で改善する方もいます。
私の場合は、痛み止めは1カ月ほどで辞めて、4カ月ほどで指先のわずかなシビレのみ残りました。
ただし、怪我など、外的な衝撃で②の症状が起こることもあるようです。。
痛みの程度も本人には大事ですが、日常生活に影響があるのかも重要です。
力が入りにくくなったり、細かい手の動作ができず
お箸がうまく使えない・ペンで文字が書きずらい。
足も動きにくい、トイレに異常がある。などなど
上記の異常があれば、早めの受診をお勧めします。
また、整形外科の個人医院の先生でも、レントゲンを撮って骨の変形や症状から診断してもらい。
経過観察で改善する場合もあります。
かかりつけ医で信頼関係があるのなら、それも一つの選択だと思います。
私の場合は、シビレが不安で心配だったので、詳しい検査をして安心することを選びました。
神経の痛みにも有効な、リリカカプセル75mg2カプセル を処方された。
痛みしぴれ以外は、少し握力が弱くなる程度で日常生活は問題なかった。
上記の薬のリリカは、私には効果があって、独特の痺れの重怠い痛みが軽くなった感覚でした。
体力勝負の職場なので、職場の上司に、すぐに退職の相談。
それに対して、看護部長が、自分の病院でも整形外科を受診するように指示された。
仕事を続けられるか、正確な診断を確認。
かかりつけのクリニックにMRIのCDRを焼いてもらい、整形外科部長の先生を受診。
<結局、頚椎症の診断だった>
① 移動介助は2人ではなく3人ならば可能。(普通2人なので、他
のスタッフに迷惑がかかる。)
② リリカカプセルはあまり長く飲まない方がよい。
(主な副反応として、めまい、敬民、浮腫、体重増加など)
以上2点を告げられた。
その後、看護部長の勧めで、1カ月休暇を頂いたが、症状は改善せず。
結局退職をして様子を見ることになった。
頚椎症の治療、疑問と医療機関以外の施術
頚椎症に対して、手術の対象でなかった。
保存療法(消炎鎮痛剤の処方やリハビリで電気治療や頚椎牽引など)が行われた。
重いものを持ったり、同じ姿勢を継続したり、うつぶせ寝などは、状態を悪化させるので、注意が必要だった。
そして、牽引しても、逆に痛みがひどくなる。
しびれに対して、ビタミンB12の内服薬も処方されたが、私には飲んで変化を感じなかった。
後に他の職場で、外来で月に一度ビタミンB12の注射をしている人から、シビレが良くなったと言う話を聴いたことがある。
人によって、内服の量や注射の量で効果に違いがあるのかもしれない。
3週間経過しても、改善の兆候がなく、痛み止めに頼る状態だった。
医師の②の助言を聞いて、出来れば鎮痛剤を辞めたい。
リハビリに通っても、あまり変化を感じなかった。
整形のリハビリに通いながら、主治医に不安や疑問は話さなかった。
そして、早く痛み止めを辞めたい気持ちで、他の治療も探すようになった。
ここからは、自己判断で民間治療に頼りました。
痛みに有効だと口コミのある鍼灸治療院を見つけて、実際に針治療を行ってみる。
針治療は怖いというイメージだったが、口コミをみて、
痛みが改善するかもしれない期待の方が大きかった。
初月は週2回通い、通う程に痛みとシビレが改善していった。
そして、改善と共に通う回数も減少。
結局4カ月ほどで、ほぼ痛みと痺れは無くなって、握力ももどり、施術に行かなくなった。
今現在でも人差し指と中指の先端は痺れが残っているものの、日常生活にまったく支障はない。
若干影響があるのは、仕事で血管を触る時の感覚の鈍さくらいだった。
痛みと痺れの再発(数年経過後も同じ症状)
そして、痛みが改善した後も、時々同じ場所に、症状が表れる時がある。
それは、心的ストレスがかかったり、首や背中の筋肉のコリが酷いと再燃することが多い。
それも、時間の経過と共に症状が消える。
何度か繰り返すと、ストレスと痛みは無関係でないような感覚を持った。
また、何度も痛みがあるようになった時から、自然と鎮痛剤や塗り薬に頼らなくなった。
ストレートネックで、筋肉がカチカチに凝っているのが当たり前の状態で過ごしている。
【痛みやコリを悪化させる動作は避けるようにした。】
・重いものを持つ
・デスクワークや同じ姿勢で30分以上継続する
・うつぶせ寝や手を枕にして横向きで寝る
・首を負担になる動作、無理な姿勢や、激しく回す動作
以前は、首や背中が張っている状態が続く場合は、よく岩盤浴に通っていました。
岩盤浴はリラックスして、行くと必ず疲れと眠気が襲うことが多かったです。
コリなどが緩む感覚が、私の場合はありました。
最近は、岩盤浴に行かなくても、ここ2~3年は痛みが出ていません。
また、運動が好きな方は体を動かした方が、体調が整うかもしれませんね。
ストレスとの付き合いと、姿勢(猫背の改善)は大事だと感じています。
まとめ
当時は、痛みとシビレから、頚椎ヘルニアを疑いました。
脊髄の病気をを多く経験している医師のプロフィールを見てから受診。
最初からMRI検査(脊髄や神経根を観察)の出来るクリニックが近隣にあって受診できました。
普通の整形外科では、レントゲンだけの場合でも、診断がつく場合ももちろんあります。
似た症状でも、50肩や腱板断裂やその他の診断もあり得ます。
私自身は診察・問診・レントゲンとMRIを見て診断されました。
やはり、MRIの画像は、一目瞭然らしく、他の先生も同じ診断をされました。
また、私は早々に民間療法を行いましたが、状態からすると安静にしていると自然によくなるケースもあるようです。
保存療法だと、薬の内服とリハビリに通院して様子を見ることがほとんどです。
病状によっては、他の治療が必要になりますが。
民間療法は、病院に通ったうえでの、代替の施術です。
金額もそれなりにかかります。特に痛みに特化していた方が私は安心でした。
ネットを検索すると、様々な頚椎症に対する、情報商材だったり、グッズだったり治療院だったり一昔前でもたくさんありました。
痛みが強いと、いろんな商材や情報に頼りたくなる気持ちは本当にわかります。
私も、何度も枕や情報商材を買おうとしましたから。
痛みが辛いからです。私は、枕は買わずに、バスタオルを丸めて首にフィットさせました。
そして、リハビリを続けて気づかされたのは、
猫背で肩の位置が内巻きになって、首の負担になる姿勢を無意識に続けているという事です。
姿勢や首肩背中の張りは、放置せずに改善する努力をした方が、シビレや痛みを予防出来ました。
しかし、今振り返ると医師とコミュニケーションをとって、今後の見通しや疑問点を訪ねることも、当時の私には必要だったかもしれません。
症例をたくさん見た先生は、どれくらいの期間でどうなることが多いのかもご存じだと思います。
主治医と十分コミュニケーションを取った後でも、代替療法はできます。
12年後の今では、痛みを改善するための整形外科の先生も見つけることができますね。
自分に合った先生を見つけることも、安心できる大切な要素の一つだと思います。