
この記事は「看護師派遣で病棟実習バイトって実際どうなの?」という不安に思っている方に向けて、実体験をもとに正直に書いています。
「もう看護師は引退でいいかな…」
派遣登録しているものの、最近はほとんど働かず、そんなふうに思っていました。
そんな中、時々見かけ気になっていたのが
病棟実習に付き添うバイトです。
今の看護学生はどんな実習なんだろう?
私たちの頃と、そんなに変わっているのかな?
友人が長年、看護教員をしていて、「教員も足りていないよ」と聞いたこともあり、深く考えずに思い切って申し込んでみました。
今回はそのときの体験と正直な感想をお伝えします。
これからこの仕事を考える方の参考になれば嬉しいです。
目次
派遣から勤務までの流れ
丁度派遣先から、事前に説明会があり、そこで仕事内容や条件を聞きました。
今回の募集は、
・臨床経験5年以上が多い
・看護師免許を持っていること
この2点のみ。
学生指導の経験がなくても応募可能とのことでした。
*条件は学校や派遣会社によって異なるので、必ず確認してください。
承諾すると、先方と面談が一度ありました。
その後、学校からの説明の場がありました。(ここから派遣賃金が発生しています)
正直、不安だらけのスタート
私は病棟経験こそ10年ほどありましたが、最後の病棟勤務から既に十数年が経過していました。
学生の指導の経験も、ほぼゼロ。
何から勉強したらいいのか、全然わからない…
まず、最初に確認できたのは「学校で使っている看護過程の名前です。」
*ゴードン・ヘンダーソン・ロジャースなど他にも多種あります。
とりあえず看護過程の本を2〜3冊購入して勉強。
スケジュールや決まり事などの資料を隅々読み、疑問点があるときは担当の先生に質問しながら対応。
派遣される病棟が決定したら、主に多い疾患治療看護の復習・関連図の学習。
それでも、
・学生の朝の挨拶の仕方
・レポートへの具体的なアドバイスの仕方
などすべてが手探り状態でした。
学生の記録を読んで、疑問点や気づき話すことが精一杯でした。
「黒子のように立ち回る」役割
友人に相談すると、こんな風に言われました。
「学生に合わせて、そっと支える黒子みたいな存在だよ。」
学生の個性も、意欲も、レポートの進み具合も本当にバラバラ。
その人に合わせたアドバイスって、どうやるの…?
電子カルテの操作すらも、よくわからないままの勤務で、1週目から心の中で何度もこう叫んでいました。
「私、無理じゃない…?」
今更ながら…
2週間を終えて感じたこと
正直言うと、
自分がお役に立てたとは、あまり思えません。
わからないことは学校の先生や、同じ病院に来ていた別の実習指導経験のある先生に相談しながら、何とか乗り切った2週間でした。
その先生たちの存在には本当に助けられました。
今の看護実習って、何が違うの?
大きな流れは、昔とほぼ同じでした。
・受け持ち患者さんを持つ
・看護過程を考え計画を立てる
・実践して評価する
ただ*大きく違っていたのが「関連図」*です。」
*関連図とは?
患者さん→病因→病態→疾患
こうした要素をつなげて図式化し、患者さんの全体像を一目でわかるようにしたものです。
関連図が作れる=患者さんを総合的に理解できている
とも言えます。
この関連図の指導や記録チェックは、主に教員側の仕事になります。
しかし、病棟の指導者さんでもご指導いただけたと他の教員さんからも聞きました。
この仕事、向いている人は?
実際にやってみて感じたのは、
・看護過程や関連図がある程度わかる(勉強をする意欲がある)
・人に説明したり、考えを整理して伝えるのが苦ではない
・学生の成長を支えることにやりがいを感じられる
こんな方には、とても向いている仕事だと思いました。
派遣でお試し的に体験できるのも大きなメリットです。
私が続けなかった理由
実習終了後、派遣会社から
「また、働きませんか」
と打診ありました。
でも私は、お断りしました。
私には向いていない
と感じたからです。
特に、人前で話すこと自体があまり特器ではない私には、学生へのアドバイスが苦痛でした。
それでもやって良かった
続けることはしませんでしたが、この経験自体は、とても貴重でした。
・学生さんと関われたこと
・患者さんに改めて向き合えたこと
その中で、心が動く瞬間が何度もありました。
やりがいを見出せる人にとっては、きっと良い仕事に違いない
そう素直に思います。
まとめ:興味があるなら、一度は体験してみてほしい
今回の仕事を通じて
・看護教員の大変さ
・教育現場の人手不足
その両方を実感しました。
病棟勤務で学生さんと関わっていた経験がある方には、おすすめです。
派遣で体験してみて、
「合いそうだな」
と感じたら、パート勤務を検討するのもアリです。
(*派遣とパートでは、賃金や条件はかなり違います)
看護教員の世界でも人が増えることを祈ります。
関わった学生さん、学校の先生や同じ時期に仕事をした先生、友人の支えで無事派遣勤務を終えることが出来ました。
皆さんに感謝しています。
