50代半ばの夫は、今まで同じ系列の会社で転職しながら会社員を続けてきた。
私たち転勤族家族は、子供達が自立してからの最終的な住まいをどこにするのか?決まらないまま地元を離れて住んでいます。
今年は、以前から噂されていた”早期退職"が50代を対象に持ち上がってきた。
具体的な会社からの提案を聞いたうえで、希望する社員は退職する意思を会社に申込する。
具体的な提案から2か月後には退職になる。早い決断が必要だった。
会社からの条件が知らされ、初めて家族での話し合いになる。
話し合いの結果、早期退職を希望した?ものの、定員がすぐに埋まって申請受理されなかった。
その為、今後も会社に残ることになった。
残った方が本当に良かったのかは、これからの経過次第と考える。
とはいえ、今回の事で、これから先の方向性を具体的に考えるきっかけになった。
今まで転職してきた夫、50代半ばからの退職は今までと違った感覚だ。
30代から50代まで、会社の都合や自己都合により、4回ほど転職している。
30代~40代はまだ若さもあって転職に不安はなかった。
今の会社に来てから、50代半ばになり、もともとリストラあるかも?と社員の中で噂されていた。
昨年、夫の部署が社内で分離され、その翌年、50代を対象にした早期離職の提案があった。
あと数年で60代、退職してからどうするか?
退職を考える人も、身近な人でちらほら耳に入る状況、60歳目前の社員は残ると言っている。
我が家も会社での条件を聞いて家族会議を行った。
夫と話し合いをする前から、私自身は退職に反対だった。
子供が自立していれば、もう少しおおらかに考えられたかもしれない。
その時私は、パート社員だったこと、子供達が一人もまだ自立していないことに不安を感じていた。
今後の住まいや必要なお金を考える。
正直なところ、50代の半ばにもかかわらず、今まで、具体的な話し合いはしていなかった。
これが、アリとキリギリスの物語に例えると、間違いなくキリギリス派だと思う。
私自身は60代までには地元に戻って、老後は地元で生活するとぼぼんやりと考える程度だった。
何の準備もなく、行き当たりばったりのキリギリス族だ。
しかも、準備もないままわずかな時間で、情報をかき集め慌てて家族会議。
退職後の住まいや子供たちの学校の事、今後の仕事などを盛りだくさんに考えなければならない。。
その時は、とにかく一年間夫が退職した場合、どれくらい生活費がかかるか計算。
一年間の生活費は、数百万になる。これを、どう賄うか考えた。
まずは今後どこに住むか?、65歳までの生活費の必要経費を計算してみた。
田舎にUターンしたと仮定して約10年の金額が3500~4500万と想定。これは最低限の今のところの予想。
つまり、一時的に会社からお金を頂いても、数年で使い果たすことが予想される。
夫は、もし今年退職したら、退職金で生活費を支払い、一年はここに残るという希望だ。
夫の希望通りに行うとかなりの赤字生活になる不安が。
何より、子供たちに教育費がかかる、退職しても社会保険料の負担が増えるのは想像できる。
退職後夫の仕事はどうするのだろう?と思ったが本人からは、失業手当をあてにしていた。
失業手当は、年齢と勤続年数と自己理由退職か否かで、支払われ始める時期と期間が決められている。
夫のように早期退職を会社が提案する場合は、退職後手続きをすれば待期期間数日で受理されれば支給される。
失業手当の計算は東京の厚生労働省のホームページで調べて、大まかな金額を計算してみた。
参考文献 厚生労働省 求職者に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/
失業手当を支給され、私が今まで通りパートで仕事をしても、やはり、100万以上は赤字になる。
その後、子供が来年から、大学に通い、夫婦が田舎に移住すれば、今度は授業料以外に、子供の生活費が発生する。
家族の気持ちをすべて無視して、合理的に考えれば、このまま、退職の有無にかかわらず家族が同居して、夫婦でフルタイムで10年間共働きして、子供が完全に自立してからどうするか考えることが一番生活が安定するかもしれない。
今の、会社の社宅で家賃の補助や、社会保険料の会社の補助がなくなることも考慮。
しかし、今後も今の場所に老後を過ごす予定はない。
さらに、それぞれの家族の希望がある。
・夫は早期退職したい。
・子供は、今の場所に残って大学卒業まで過ごしたい。
・私は、出来るだけ早く田舎に帰って生活したい。
意見はまとまらない。
結局その場は、何とかなるかも?という生ぬるい考えで退職を了承した。
私が、退職金で、地元に住まいを購入しても良いかも!という一時的な妄想に負けたからだ。
早期退職は叶わず、今後のことを具体的に考えて準備をしていく。
退職する決意だったが、実際は、数人の募集であったため、夫の希望は叶わなかった。
夫は無駄骨だったと思っていたが、私は、具体的に今後をイメージして準備をする時間ができたと思った。
第一、退職金と失業手当で一年乗り越えて、何とかなると思っていたのだから・・・
今だからこそ、冷静に考えると、計画に無理がある。
今回のことで、自分たちがいかに具体的に現実を見据えて、
今後を考えていなかったことが明白になった。
そこで、来年以降も早期退職やリストラがあると考えて、今後10年ほどの生活設計を考える為、問題点をまとめてみた。
・今後は、具体的にどこに住むのか?住宅は賃貸か購入か?いつ頃転居するのか?
・今後の仕事を具体的にイメージして、どんな仕事が70歳までできるのか考える。
・そして、子供の学費や子供が一人暮らしをした時の準備も必要だ。不足費用はいくらか?
・今後の教育費や移住費用、その後の老齢期の貯蓄をどのように捻出して目標はどのくらいにするのか?
・上記の目標の為具体的にどのような仕事をしていくら稼ぐのか?
今年中にこれらのことを具体的に決めてすぐに準備に取り掛かりたい。
・健康保険:退職して20日以内に会社に申請すれば、会社の健保組合に2年間は入れる
その場合は、国民健康保険との金額を比較してどちらかを選ぶ必要がある。(扶養する家族に人数によってもかなり変わる)
*ちなみに、会社員の場合は、この社会保険料は会社が半分くらいは負担しているため、給与明細の金額よりも高くなる。
・子供の自立について。
1人目の自立については、収入を管理できるようにサポート。パートできれば、正社員の就職活動を促す。
2人目は就活での親ができるフォローをする。
3人目は受験での親ができるフォローをする。
*父70代前半までは普通の生活、姑73歳くらいまで二人で生活、母80代までdと生活、舅80まで独居
健康ならば75歳ころまでは自立生活できていた。75歳くらいまでの住まいを考えてはどうか?
15~18年で自立生活して、その後は軽費老人ホームに入所??
まとめ
後で冷静になって考えてみると、退職金をあてにせずに、65歳まで正社員・正社員と副業・自営業のいずれかで、今までの収入に準じた金額を10年間稼ぐことで、70代働けなくなった場合も心強いと考えます。
また、そのように仕事を続けるには、自分の個性を知り、自分に合った仕事や職場を探さなければ、長くは続かないだろう。
60~70代に、働くのなら、今後は、自分を抑えて、我慢忍耐ではなく、自分らしい仕事で働きたい。
興味関心のある仕事をやることで、今までとは違う経験をしてみたいと考える。
会社に残った後日、給与の減額の話があった。
しかし、仕事があるだけありがたいし、ましてや、今回のタイミングでの退職はかなり、リスクがあったので、残ってよかったかもしれない。
結果減給になったものの、とりあえず、今後も退職のある可能性を考えて、出来ることを準備していきたい。
転勤族の最終的な住まい、後悔のないよう決断をしたい。