2024年㋁12日⇄2024年10月31日
こんにちは、とびおば管理人です。
わたしはクリニックに勤めて数年勤務しました。
50代ですので見た目は、かなりの大ベテランに見えます。
しかし、プレッシャーに弱く、特に逃げる血管はかなり苦手です。
採血の本を読んでも、血管の選択と固定が重要なことは明らかです。
今回は採血の時の私なりの心構えについてお話します。
: 苦手意識がある採血、自分なりの心構え20代の頃と比べて、50代の私の採血技術の現状
そんなベテランの見た目に反して 採血の時に逆血のない場合の焦燥感を半端なく感じることが多い私です。
そんな時は 患者さんに謝り もう一度チャンスをいただく・・・
さらにプレッシャーがかかる、動悸がする
「神様お願いします!」と神頼みになる
とまるで新人看護師のような有様であります
そんな日常なので近くの神社はいつもお参りしてお礼を申し上げています
「いつも助けていただきありがとうございます」と感謝の気持ちのお賽銭を投入する
20代に仕事をしていた時には全く感じていなかった意識(焦りと・不安)だった
新卒の看護師の時は最初の配属された部署が手術室で採血がなかった
しかし 採血がない代わりに 局所麻酔の手術前に22G翼状針で点滴をしていた
若さで何とか乗り切った感がかなりある
その後病棟では22G直針と注射器で30~45人(採血担当係の時)行っていた
呼吸器・血液内科病棟は 毎日のように採血または点滴することが多く 採血の機会に恵まれていた
現在はというと22G翼状針を(恵まれている方かも)点滴や採血にも使用している
検診のバイトにおいては、真空採血菅が多いので、これについては自分は無理かと感じています。
また、苦手な血管(硬くて逃げる)か、血管がなかなか見つからない人がが約1割ほどあり 苦戦することがあります。
特に今まで毎月繰り返し採血している、血管の固めの方は、特に血管固定が難しく、逃げてしまいます。
患者さんが快く応援してくれたりすることもあり 何とか乗り越えている状況になっている
採血人数は、4~12人とむらあり。
なぜ採血が苦手になったそのきっかけ、現在の採血時の心構え
苦手意識を感じるようになったのは 看護師ブランク13年経過後就職してからだった
リハビリ病棟で注射も少なく たまに静脈注射や点滴がまれにある程度であった
ただし病棟では無理だと感じたときに他のスタッフに頼ることができた
人に頼ることにより苦手を避ける方法があったため 逆に苦手意識が強くなったとも考えられる
その後 クリニックに就職後 苦手意識との格闘が始まった
特に 私は過緊張したりプレッシャーに弱い面がある 50代になってもその現実は塗り替えられない
クリニックに入職したばかりの時に 一度で採血できないとかなり怒られる患者様がいて 採血や点滴のたびにプレッシャーを感じたことがある
不安を感じるほど 成功するものも失敗してしまうし動揺を隠せない。
ましてや相手の痛みや不快感をみると本人の気持ちに同調してしまう困った自分の内面の状況
痛みや感情は患者さんが一番感じているのにも関わらず・・・勝手に申し訳なさや自分の至らなさに打ちのめされていた
私には気持を切り替えるという意識の改革が必要だったのかもしれない
また 逆にそのことが 自分の気持ちの方に偏っていたのではないかと今では考えている
特に悪いイメージや予感が生じたときにマイナス方向に引っ張られる
当時の私には「何が何でも絶対採血してやる!」という強い意識が弱かった
現在は必ず採決前に目を合わせてから
「よろしくお願いします」と必ず声をかけ頭を下げます
また 心の中で「この血管は逃げやすいから3点固定をしっかりして深さはこれくらいだから・・固定した指を離さず・・」
などと心の中で実況中継するようにしています
数年かけてやっとこんな感じに変化してきています。
苦手意識のある血管の場合は、採血の前に深呼吸しています
血管が出にくい患者さんの場合は とにもかくにもプリっとした最適な血管を必死になって探すことをしています
難しかった患者さんには 「このあたりを以前に採血されたと教えてくださいね」とお伝えする
自信のない場合は正直に本人に伝えて より採血しやすい血管を探していると意外なところに 弾力のある血管が見つかったりすることがあります。
患者さんと一緒に採血をするというイメージです
それでも苦手から逃げたい気持ちは、いくつになってもありますね
でもそれも仕事の一部なのですよね
患者さんによっては採血が苦手な方や 場所を指定する人 血管出にくいと自覚している方
過去に失敗された嫌な思いがあることを話されたり 時々若い方では迷走神経反射で気分悪くなったり
「痛くないようにやって」とか 生きていれば痛みがあるのは当然なのだが やり方や技術で痛みがない状況を 技術の差だと思っている方もけっこう多いのですよね。
まれに痛覚点に当たらない場合は痛くない。
それに対して 痛くない=上手と解釈される方も多い。
確かに痛くないに越したことはないです。でもそれはたまたま痛くなかっただけとつい説明してしまいます。
逆の立場になれば 確かにそう望むのが当然と考えます。
採血の本や動画で知識を学ぶ、駆血帯の違い
採血に躓いて 頼った本が
Drとらますくの 「採血&静脈ルート確保手技マスターノート」でした。
Dr.とらますくの採血&静脈ルート確保手技マスターノート | ナツメ社 (natsume.co.jp)
採血についての本を見たのも購入したのも初めてでした。
採血やルート確保の参考になりました。
特に血管探しや血管の固定に関しては改めて重要だと感じました。
また、採血の角度についても今までの常識が違った感想を持ちました。
その他にも動画で検索したら沢山の参考になる投稿があって本当に助かりました。
また、採血練習用のグッズも購入して練習したこともあります
勉強も必要ですがやはり実践を通じて学んだことは 数をこなすことはもちろんです。
その他の要素は 心の安定と 駆血帯の種類です。
やはり緊張しすぎると力が入りかえって悪影響。深呼吸などの自分のリラックスできるルーチンワークが必要です。
また、丸いゴム管の駆血帯は 特に高齢者には痛みを感じることが多かったと感じました。
そこで 幅広(2センチはある)の駆血帯を使うようになって 痛みを言われることが少なくなった上に 血管出にくい患者さんでも結構駆血できて 採血しやすくなりました
これは個人の感想なので 人それぞれなので自分なりのやり方や工夫で上達すれば問題ありません
まとめ
看護技術は得意不得意が分かれます。
特に採血や点滴については人により得意不得意が分かれると考えます。
私の場合は、なぜだか胃管の挿入が病棟時代に得意になり入りにくい人の時に頼まれることもありました。
しかし、外来で必要なのは採血と点滴です。残念ながら不得意です。
でも、何とか5年以上働いてきました。おそらく、検診などで採血ばかりの場合は無理かもしれませんね
50代になっても患者さんに怒られ それがあったからこそ どうすれば技術が向上するのかを真剣に考え 今に至ったと感じます
最近は、自分の得意不得意を把握して、今後どのように働くのか考えることが多くなりました。
今後は心理テストなどで自分を把握して、60代をどのように仕事をするか考えたいと思います
最後まで読んでいただき有難うございました。