ご近所カラスと私、共存とは?

過去に知人が買い物した食べ物を、自転車かごからカラスに持っていかれた瞬間を見たことがある。

だが、私はカラスについて特に好意も悪意も持ったことはない。

集団で近距離にいる場合は、少しは驚いたが、特に攻撃を受けた経験がなかったからだ。

しかし、あることをキッカケにご近所カラスたちにに警戒されている。

カラスと共存するために人間はどの様ななことに、注意して社会生活を送ればよいのか

少し考えてみたい。

最近の報道、カラスの子育て時期の行動・特徴、ゴミの出し方

最近ニュースでもカラスが人間を攻撃している映像が、数回流れた。

また、カラスから攻撃されない方法などをニュースで取り上げられている。

特に都会のカラスは、怖い・ゴミを荒らすなどのマイナスの印象を持たれがちだ。

しかし、調べて見ると都会のカラス(ハシブトカラス)も、雑食で、ご近所の”かき”を食べる様子は見たことあるが、他に何を食べているのか?調べると意外なものを食べていることを知った。

「甲虫類やネズミ、鳥の卵や雛など捕らえることで、結果として、これらの動物の数をコントロールをする役割を果たしています。この他、ドバトも近年、都会ではたいへん増えた鳥ですが、ハシブトガラスに食べられることである程度、数が抑制されている可能性があります。早朝の繁華街で生ごみを食べているハシブトガラスを見ていると、同じ場所にネズミもたくさんいます。そして、ネズミを食べているハシブトガラスも観察されています。もし、都会でハシブトガラスがいなくなると、ネズミなど人間にとっても有害なこれらの動物が増える可能性があります。」

参考・引用文献:発行/環境省 自然環境局/政策(財)日本野鳥の会/十地帯探鉱者のためのカラス対策マニュアル2001年3月 Ⅲ 資料編

https://www.env.go.jp>nature>choju>docs PDF

また、5月頃からニュースで見る人間の後頭部をつつく行動は、敵とみなしている人に対する防衛反応のようだ。

特に時期的に、彼らも、子どもを守るために奮闘しているだけかもしれない。

私も子供が小学生のころ、車での子供の連れ去り事件が近隣で発生した。

その時は、すべての車は危険かもしれないと異常に神経質に心配した。

そんなことから、人間も他の生き物も子供を守ろうとする防衛反応が働くのは自然だと感じている。

最近、私自身も散歩中に、カラスの鳴き声(警告)もなしに、突然後ろから頭に衝撃を受けた。

どうもカラスが飛んできて、わたしの後頭部に脚をぶつけた?らしい。

その直後、近くの電柱にとまり「カアーカアーカアーカアー」と鳴いたので、びっくりした私は反射的にカラスの鳴き声をまねて返した。(まったく無意味な行動)

ネットで調べて見ると、「4回連続の鳴き声は、警戒、危険、威嚇」を表しているようだ。

敵だと言っているらしいので、私の対応は間違いだと後で知った。

しかも、周囲のカラスに敵の特徴を知らせるらしく、とても賢い鳥類だ。

そして、子育て中の5月頃~7月頃までは、特に子供を守るため親ガラスは神経質になる。

上記の私の体験は、親ガラスが、子供を守るため巣の近くに来た人間を敵と感じ、後ろから飛んできて攻撃した可能性が高い。

 

人間の行動にによって、ゴミが荒らされていないか?

都会では生ゴミが多いとカラスが増えると言われています。

確かに、生ゴミをできる限り減らす工夫は個人の家庭単位でも必要です。

さらに大切なのは、ゴミを荒らされない工夫です。

随分前ですが、ゴミ荒らしの被害を減らす対策の為、真夜中にゴミを収集するという市町村を報道で見たことがあります。

確かに、早朝にカラスは捕食に行くので、それは理にかなっています。

しかし、どこの市町村も夜中の回収は人件費の増加や今までのルールの変更など、考えただけでもハードルが高いですね。

私自身は転勤で7か所以上の市町村に住んだことがある。そのほとんどが午前中(8時~11時まで)の回収だった。

そうなると、今の状態でのゴミ出しの工夫が必要になってくる。

最近の自分の行動を振り返ってみると、ゴミ置き場(共同のフェンス囲いがあるゴミ置き場)で、カラスによるゴミ荒らしが頻回にあった。

近隣のネットをかぶせるだけの集積場所でも、荒らされるのを数回目撃する。

場所によっては、ネットが動かないように、2Lのペットボトルに水を入れて固定しているところもある。

残念ながら、重石を使っての効果が、どれほどのものかは確認できていない。 

私のゴミ置き場では、鉄大き目の網フェンスの囲いがあるので、一見荒らされるようには見えない構造だ。

しかし、足元の網目ネットの一部分の固定がはずれていた。

そのネットが外れた隙間のフェンスに、くっ付けて置いてあるごみ袋から、くちばしで中身を引き出していた。

少しの隙間に気づく、カラスの賢さだ。

それが数回続き、ゴミの散乱が酷くて、同じ場所にゴミ出しに居合わせた住人が困った顔をしているように見えた。

あまりにもごみの散乱が酷かったので、お節介にも、そのゴミを自分がかたずけた。

今思えば、カラスが近くにいたので、食料調達中であったのかもしれない。

向かいの同じようなゴミ集積場は、あらされていない。

何よりゴミ袋は、フェンス近くには全く置いていなかった。

ゴミ袋をできるだけ奥に詰めるだけで予防できるなら、かなり簡単に思える。

残念なことに共用場所なので住民全員が周知しなければ対策できない。

そこで、フェンス付近のゴミ袋は自分が気づいたときは、奥に移動し、外れていたネットをに結束バンドで固定し直した

管理人に聞くところによると、隅々まで対策しても、追いかけっこになり、今まで野良猫や野鳥の被害があったようだ。

なるほど、そのため、大きなフェンスの上に細かいネットが貼られていたんだという事が理解できた。

私がゴミをかたずける姿を近くでカラスは見ていた。

その時も「4回連続で鳴いていた。」

カラスからすると食料を手に入れる途中で、私にかたずけられ、奪われた敵になったかもしれない。

とはいえ、カラスに生ごみを差し出すことはできない。餌付けになるからだ。

最近は近隣でもゴミを荒らされているのをよく見かける。

しかも、カラスは記憶力が良い。

数日前も、私が歩行中にカラスの排せつ物が降ってきた。(運がついたともいえる)

手や服に運が付き、上に視線を向けるとカラスが近くの電柱の頂上にとまっていた。

その時も4回連続の鳴き声だった。賢いカラスは私と理解しているように感じた。

会話できないので実際故意に行動したのかは不明だ。

ゴミを片付けたときから、私の特徴を覚えているのではないだろうか?

昔、友達が、カラスは賢いから、人間が酷いことをすると、車に排泄物をされるよ~と聞いたことを思い出す。

しかし、夫が過去にカラスにつつかれたエピソードを聞くと、初めて行った場所でもつついてきたらしい。

もしかすると、似た特徴でも勘違いして行動しているときもあるかもしれない。

その後も、カラスを見つけると、自分の住まいの場所まで飛んできて、住居の屋上にとまり6回「カアー・・」と鳴く。(「6回は、敵がいる」の鳴き声」)

まるで、警戒してパトロールしているようだ。

参考文献:烏の鳴き声がうるさくて困ってる!鳴き声の種類や回数・時期による違いと対策を徹底解説

参考文献:カラスのなくかいすうには意味がある。

https://www.sf-japan.net

自分が行った対策

・ゴミ出しの時間をずらした。(今までの時間の前後に変更)

・カラスとの遭遇した場所は、出来るだけ通らないようにした。意外と一定の場所にとまっている。

・出かけるときは、帽子や日傘を使用している。

今のところそれで問題なく生活できている。

ネットを結束バンドで固定し直してから、ゴミが荒らされた様子はない。

また、カラスから直接つつかれる可能性がある場合は、片手や両手を挙げて移動するのも効果的なようだ。

カラスが羽を広げると結構な大きさなので、人間が万歳したり傘など差せば、怪我をする可能性があるので、寄ってこれないらしい。

まとめ

カラスの記憶力は5~7年、人間なら7~8歳の賢さらしい。寿命は8~9年

都会では、おでこが出っ張ている、ハシブトガラスがほとんどのようだ。

しかし、昔から、カラスは童謡の歌詞に出てきたり、サッカー日本代表ユニホームのエンブレムになったりと身近な存在だ。

日本神話に登場する八咫烏(ヤタガラス)は神の案内役になったりと、身近で決して悪者ではない存在だ。

日本国内には、八咫烏(ヤタカラス)を祀る神社が数箇所ある。八咫烏は日本神話で神の使いだった

数箇所といったのは、八咫烏を主に祀る神社以外でも 八咫烏像を見ることがあったからだ。

私が見たのは、香川県の田村神社だった。

私が子供のころは、カラスをそんなに身近に感じなかった。

時々夕方でコウモリらしきものや野良猫を見る程度。

カラスを身近に感じ、数が増えた感覚なのは最近なのかもしれない。

カラスは都会の残飯を食しているので、特につつく(子育て時期)以外には、スズメ蜂、クマやイノシシほどの攻撃力はない。

カラスの場合は、自分たちのゴミの出し方や、子育て時期のカラスの鳴き方を聞いて注意を払う事が私にはできる。

そうやって、マイナス面だけを見るのではなく、上手く共存出来たらいいのではと感じた出来事だった。

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